【チュチュ】
「はぁ…うた、友達はちゃんと選んだ方がいいわよ」


【うた】
「…ん。そうする」

【チュチュ】
「んじゃ、気を取り直して次いってみよ〜〜♪」

【うた】
「…続いて"第十一位"の発表です」

【チュチュ】
「じゃかじゃん♪」

【うた】
「…第十一位は魔界の貴公子"アルバート・ティム"。…あ、社長だ」


【チュチュ】
「お〜、アルなのか？　しかし、なに？　この魔界の貴公子って…初めて聞いたわよ」

【うた】
「…えっと、ここだけマジックで書き込まれてるの。…後付っぽい？」

【チュチュ】
「どーせまたアルが自分で書いたんでしょ？　無視無視」


【アルバート】
「それはちょっとヒドイんじゃないかい？　チュチュくん」

【チュチュ】
「？！　って、また唐突に現れたわね」


【うた】
「…わっ、またまたびっくり」


【アルバート】
「イヤッハー！　ボクの番だねっ！　そうさ、ボクが魔界の貴公子、アルバートさ！！」

【チュチュ】
「ねぇ、うた。ウチの男性陣って、みんな、呼ばないのに勝手に入ってくるヤツばっかりなんじゃない？」

【うた】
「…自己主張の激しい人が…多い？」

【アルバート】
「あっはっは、何事も自分をアピールすることは大切だよ！　さあ、僕を見たまへ！！　そして狂おしくっ！！」


【チュチュ】
「はぁ、相変わらずテンション高いなぁ…」

【うた】
「…社長。投票してくれた人たちのコメント、いくつか読んでいい？」

【アルバート】
「あぁ、この僕にどんな歓喜の声が寄せられたのかな？　よろしく頼むよっ、うたくん」

【アルバート】
「いやっほーっ！　ぐれいつっ！！　わんだほーーっ！　びゅーちぃふりゃーーっ！！　もうボ〜クの魅力にメロメロかいっ？！」


【チュチュ】
「アルがかっこいいって？　ちょっとうた。みんな、何か勘違いしちゃってるんじゃないの？」

【うた】
「…ん。こんなコメントもあった」

【うた】
「…面白いからっていうのもあるのかも？」

【チュチュ】
「ま、Ｆｕｎｎｙだしね。やっぱこっちの意見が正しいのかも」

【うた】
「…ね、チュチュ。この"掘りたい"って…なに？」


【チュチュ】
「さあ…一緒に土木作業でもしたいってワケでも無さそうだけどね？」

【アルバート】
「ちょっとちょっと、チュチュくんにうたくん。主役の僕をほったらかしとはどういうことだい？」

【チュチュ】
「あ〜、ゴメンゴメン。んじゃ、アル。最後に投票してくれたみんなに、なにか一言ちょうだいよ」


【アルバート】
「ん？　もう終わりなのかい？　まだ喋り足りないなぁ。それに皆も僕のナイスで素晴らしい話術をもっと聞きたいんじゃないのかなぁ〜、んん？」

【チュチュ】
「へ？　いや〜、それはぜーったいっ…モゴモゴモガ…」


【うた】
「…社長。そうかも知れないけど、まきが入ってるからお願い」

【アルバート】
「ふむ。そうかい？　それは仕方がないねぇ〜…うん、ＯＫさ！」


【チュチュ】
「ぷはっ！　もう、ヒドイようた。イキナリなにっ？！」

【うた】
「…ごめんチュチュ。でもそれ言ったら社長のことだから、多分拗ねちゃって…」

【チュチュ】
「んぁ〜、余計に終らなくなっちゃったかも…だね。さんきゅ、うた」

【うた】
「…ん、そういうこと。あ、社長、準備できた？」


【アルバート】
「あっはっはっ！　そうだね〜…いやぁ、僕の人気も捨てたモンじゃないねっ！　キミたちＬＯＶＥ、確かに受け取った。…でも駄目だよ。僕の貞操は愛する妻の、マイスゥイートハニーのものだからねっ！！」

【チュチュ】
「いや、マイクに近いって…」

【うた】
「…それではアルバート社長でした」

【アルバート】
「アデューっ！！」

【チュチュ】
「もう、めちゃめちゃね…」

【チュチュ】
「アルのせいで、なんだかどっ〜と疲れたって感じ…」

【うた】
「…ふぁいと、おー」


【チュチュ】
「ちょっと待ってね、うた。…（しばしの間）…ん、おっけ。それじゃ先に進めるわよーっ！」


【うた】
「…というところですが、一旦ここでＣＭ」

【チュチュ】
「ふんがっ、ぐっぐ？！」

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