Peace@Pieces +++ RETURN  

 5週連続で各ヒロインの詳細情報をお届けします!
 第三回は、おっとりお嬢様の幼馴染、誉。

第一回:ヒカル 第二回:ナギ 第四回:まりりん 第五回:杏
第六回:生徒会 第七回:一義 第八回:デス&ぴよ 第九回:久斗



CV:風華   



名前:小鳥遊 誉(たかなし ほまれ)
血液型:O型
身長体重:153cm 48kg Dカップ
誕生日:9月26日

主人公のクラスにいる、育ちの良い本物のお嬢様。学園の
創設者の孫にあたる。主人公とは小さな頃からの知り合いで
幼馴染のような関係。その頃のクセが抜けきらず、主人公の
事を「お兄ちゃん」と慕っている。本当は兄以上の存在として見ている
のだが、主人公からは「妹のような存在」としか見られていない。
そのためか、主人公が絡むと時々大胆な行動をとったりもする。
居合同好会に入っており、剣術の腕前はかなりのもの。
また、実は霊や魂が見える特殊能力を持っているが、基本的に
性格がおっとりしているのであまり気にしていない。

……気にしないでくださいね、みんな、先生のこと
嫌ってるんじゃないから

―――教室の中では生徒の一員として接してくるが…
お兄ちゃんにおんぶしてもらえるなら、毎日気絶しちゃおうかなぁ
――二人きりになると、もうお兄ちゃん一直線
でも、ずっとこうやって呼んできたんだもん
―――主人公の前では拗ねてみせる事も
えっとね、これは…昆布マヨネ―ズ巻き。昆布だけ
だったら塩辛くて…ちょっとマイルドにしてみたかったの

―――常識にとらわれない料理を作ります



なんだか小さな時に戻った気分だ。
幼い頃の誉も、よく学校帰りの俺にくっついて歩くのが好きだった。箱入り娘の小さなお嬢さんは、騒が
しい街中をいつも物珍しそうに見つめていたものだ。
「先生」
「ん??」
「もうそろそろ、お兄ちゃんって呼んでもいい?」
突然言い出した誉の言葉に、俺は一瞬歩みを止めた。
「――!! や…まだ学園出たばかりだし」
「なんだー、じゃあどこからいいですか?」
「うーん……」
「まだ?」
「そうだなぁ」
「周り、ほとんど誰もいないですよ?」
「ああ……」
歯切れの悪い返事に、誉はプイと顔を横に向け、急に早足になって俺の前へと進んだ。
誉は数歩行った先の電柱の下でこちらを振り返り、鞄を後ろ手にまっすぐ立った。
「――ん?」
「じゃあ、ここまで」
誉は一本の線を引くように、地面につま先をはわせる。
何をしているのだろうと首をかしげると、誉は足元を指差して呟いた。
「この線を越えたら、お兄ちゃん、です」
「……はは」
俺がゆっくりとその線のところまでたどりつくと、誉は微笑んだ。
生徒としてクラスの中にいる時とは全然違う表情の誉が、そこに立っている。
いつまでたっても誉はこんな風に、手をひいて歩いた幼い頃の顔を時々覗かせた。
「お兄ちゃん」
「うん」
「こうやって歩くの、ほんとに久しぶりだね」
「誉は昔っからこうやって歩くのが好きだなぁ」
小鳥遊家のお屋敷へと続く方へは入らずに、俺と誉は二人回り道をしながら街中を歩く。
学園に沿って立ち木の並ぶ道は、人影もなく静かだった。
「ねえお兄ちゃん、先生って楽しい?」
「ん? そうだなー、一応なりたくてなったからなぁ。遅刻多いけどサ」
「お兄ちゃんって昔からそうだよねぇ。私が毎朝お迎えにいこうかな」
誉は少し前のめりになりながら、俺の顔を覗き込んでくる。

(誉と一緒に帰宅途中での一場面。この頃は、まだ髪の毛を括っています)